- 報告書とは何か
- 一般的に含まれる内容
- 報告の方法と期限は契約で決まる
- 受け取ったあとの扱い
調査の結果は報告書という形で渡されます。何が書かれているのかを整理します。
報告書とは何か
探偵業の業務の適正化に関する法律の第2条は、探偵業務を次のように定義しています。他人の依頼を受けて特定の人の所在や行動の情報を集めるために、面接による聞込み、尾行、張込みなどの実地調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務、という内容です。
つまり報告までが業務に含まれています。
しずく調べて終わりではなく、報告して完了という形が法律の定義に入っています。
一般的に含まれる内容
事務所によって様式は異なりますが、おおむね次のような項目で構成されます。
- 調査の日時と場所
- 対象者の行動の時系列
- 撮影した写真
- 移動の経路
- 調査員の所見
時系列の記録が中心になります。何時にどこを出て、どこへ向かい、誰と会い、何時間滞在したか、という流れです。
写真には撮影時刻が記録されるのが一般的です。
受け取ったときに最初に見ておきたいのは、記録が途切れていないかどうかです。出た時刻と着いた時刻の間が抜けていたり、滞在していたはずの時間が空白になっていたりすると、その日の行動がつながりません。分からなかった部分がある場合も、分からなかったと書かれているかどうかで読み方が変わります。気になるところは、受け取った場で聞いてください。後から思い出して連絡するより、その日のうちのほうが話が通ります。
1枚の写真だけで何かが決まるわけではありません。
時系列の記録として、行動のつながりが読み取れる形になっているかが実務上は重視されるとされています。
ただし、どの程度の内容であればどう扱われるかは、使う場面や個別の事情によって変わります。判断が必要な場合は弁護士にご相談ください。
不貞の証拠として何が求められるかについては配偶者のスマホを見るのは違法かでも条文に触れています。
報告の方法と期限は契約で決まる
同じ法律の第8条第2項は、契約後に交付される書面の記載事項として、調査結果の報告の方法及び期限を挙げています。
- 報告書を紙で受け取るか、データで受け取るか
- どこで受け取るか(事務所、郵送、その他)
- いつまでに受け取れるか
- 再発行に対応しているか
自宅への郵送を避けたい事情がある場合は、この段階で伝えておきます。受け取り方の詳細は探偵に頼んだことが家族に知られる経路にまとめました。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
実際に調べてもらう段階まで来たら
全国対応の探偵事務所です。24時間365日、電話やメールで相談を受け付けています。まだ依頼を決めていない段階でも、状況を話して見積もりだけ出してもらえます。契約前には探偵業法で定められた書面が交付されます。その内容を見てから判断してください。
受け取ったあとの扱い
報告書は、家の中での保管場所まで考えておいてください。せっかく受け取っても、見つかってしまえば意味が変わります。
紙で受け取るなら、家の中より外に置き場所を作るほうが確実です。実家、職場のロッカー、貸金庫のような形です。データで受け取る場合は、家族と共有している端末やクラウドに置かないでください。写真を撮ってスマホに入れると、設定によっては共有アルバムや家族の端末に同期されます。同期でつながってしまう例は浮気の記録に使えるアプリと避けるべきものに書きました。
しずく受け取った日にどこへしまうかを、あらかじめ決めておいてください。後から考えると置き場所に困ります。
事務所側が保管する資料についても定めがあります。第10条第2項は、作成または取得した資料について、不正または不当な利用を防止するため必要な措置をとらなければならないとしています。また第8条は、資料の処分に関する事項を契約前の説明項目に含めています。
保管期間と処分の方法は、契約前に確認できる内容です。いつまで預かられるのか、処分したことをどう知らせてもらえるのか、再発行を頼めるのはいつまでか。この3つを先に聞いておくと、受け取った後の判断がしやすくなります。
秘密の扱い全般については探偵に話した内容はどこまで守られるのかをご覧ください。
受け取った報告書が「特に動きはなかった」という内容でも、そこで終わりとは限りません。見失った時間があったのか、最後まで追えていたのかで、次の手は変わります。もう一度頼むかどうかの考え方は浮気調査が失敗した後にもう一度頼むときで整理しています。
報告書を弁護士に見せることになったら、契約の書面や自分の記録も一緒に持っていくと話が早く進みます。何を揃えるかは探偵と弁護士をどうつなぐかに挙げてあります。
受け取った報告書を自分の記録と並べてどう読むか、事務所に何を聞いておくかは浮気調査の報告書の使い方で順に追っています。読む日を決める前に目を通しておくと、引っかかるところを見落としにくくなります。
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)
