- 伝わる経路は記録から
- 使わないほうがよいもの
- 使いやすいもの
- 撮影する場合
記録そのものより、どこに残すかで気づかれることがあります。
伝わる経路は記録から
調査が見つかるより、記録が見つかるほうが多いものです。
- 共有クラウドの同期で画像が相手の端末に出る
- 家族と同じアカウントでメモが共有される
- 通知が別の端末に表示される
- 共有パソコンにファイルが残る
- ブラウザの検索履歴が同期される
いちばん多いのは共有クラウドの同期です。写真アプリの同期設定は、意識しないうちに有効になっていることがあります。
しずく尾行が見つかるより、同期で気づかれるケースのほうが現実には多いです。
使わないほうがよいもの
- 家族共有のアカウントで使うメモアプリ
- 自動でクラウド同期する写真フォルダ
- 共有のパソコンやタブレット
- 家族が使う可能性のある端末
- 相手も知っているパスワードで開くもの
見落とされがちなのが、相手も知っているパスワードです。以前に教えた番号、共通で使っている数字。そのままになっていることがあります。
使いやすいもの
特別なものは要りません。
- 紙の手帳やノート(置き場所は決める)
- 同期を切ったメモアプリ
- 自分だけのアカウントで使うアプリ
- パスワードをかけたファイル
紙は同期の心配がない一方、置き場所の問題が残ります。家の中のどこに置くかまで決めておいてください。
紙を選ぶなら、置き場所と一緒に、開く時間も決めておいてください。相手が同じ部屋にいるときに開くと、書いていること自体が目に入ります。通勤の途中や昼休みのように、一人になる時間に寄せるほうが続きます。
アプリでも紙でも、書く中身は変わりません。「10/9(木)19時半帰宅、残業と説明、夕食は済ませてきた」のように、日付と時刻、言われたこと、目に見えたことだけを一行にします。あとで相談するときにそのまま見せられるよう、感想や推測は書かずにおきます。
どれを選んでも、設定を一度確認することが重要です。
同期がオフになっているか、通知が出ないかを確かめてから使い始めます。
書き始める前の手順
- 使う端末に、自分以外がログインしていないか見る
- 写真とメモの同期設定をひとつずつ開いて、切る
- 通知を切る。ロック画面に本文が出ない設定にする
- 試しに一行書いて、家の中の別の端末に出ていないか見る
最後の確認だけは飛ばさないでください。設定を切ったつもりでも、アプリを入れ直した時点で元に戻っていることがあります。一行だけ書いて、別の端末を見に行く。それで足ります。
書き方そのものは行動の記録の取り方にまとめました。日付と事実だけを書き、感想は書きません。
撮影する場合
写真を撮るときは、保存先を先に確認します。
- 撮影した画像が自動で同期されないか
- 共有アルバムに入らないか
- 相手の端末に通知が出ないか
- 削除しても復元できる場所に残らないか
撮影日時は多くの端末が自動で記録します。ただし加工したり転送したりすると情報が失われることがあります。元のデータをそのまま残しておくほうが確実です。
撮ったものを家族に見せるためのアルバムへ移すと、そこから共有に入ることがあります。移す前に、そのアルバムの共有設定を開いて見てください。
保存の仕方は見つけた証拠の残し方と、やってはいけない保存の仕方に書きました。
なお、何を証拠として扱えるかは条文に定めがなく、個別の判断になります。具体的な判断が必要な場合は弁護士にご相談ください。
検索する端末も同じ
調べている履歴からも伝わります。
- 共有の端末で検索していないか
- ブラウザの履歴が同期されていないか
- 同じアカウントでログインした端末がないか
相談するより前の段階で、ここから気づかれるケースがあります。
探偵事務所や法律のことを調べるときは、自分しか使わない端末で調べてください。調べ終わったら、検索の候補に言葉が残っていないかを一度見ておきます。入力欄に最初の一文字を打つと、前に調べた言葉が並ぶことがあります。
子どもがいる場合は、子どもが使う端末も確認してください。子どもがいる場合に気をつけることにまとめています。
依頼した場合の書面や報告書の受け取り方については探偵に頼んだことが家族に知られる経路をご覧ください。
気づかれる心配をしながら記録を続けるより、早い段階で外に預けたほうが安全な場合もあります。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
