- 総額だけを見ない
- 項目ごとに見る
- 含まれないものを確認する
- 複数社を比べるとき
見積書が出てきたとき、どこを見ればよいのかを整理します。
総額だけを見ない
金額の大小だけで判断すると、後から食い違います。
同じ総額でも、含まれる内容が違います。
安く見える見積書が、実際には範囲が狭いだけということもあります。
同じ金額でも、調査員が二名で二十時間の想定と、一名で四十時間の想定では、できることがまるで違います。尾行は途中で経路が分かれるため、一名だと追えなくなる場面が出てきます。総額が並んで見えても、中身の前提がずれていれば比べたことにはなりません。
しずく数字の比較より、何が書かれているかの比較のほうが実になります。
項目ごとに見る
次の順で確認していきます。
単価と数量
- 1時間あたりの金額
- 想定している調査員の人数
- 想定している稼働時間
- その時間はどう算出されたのか
時間がどう算出されたのかを聞いてください。こちらが伝えた条件から、どういう計算で出しているのか。説明できる事業者なら根拠を示せます。
聞き方は難しく考えなくて構いません。「この二十時間は、どの曜日のどの時間帯を見る想定ですか」と尋ねれば足ります。こちらが伝えた外出の偏りと噛み合っているか、その場で分かります。伝えた内容と関係なく一律の時間が並んでいるなら、そこを確かめてください。
調査の範囲
- 何日間、どの時間帯を見る想定か
- 移動時間や待機時間は含まれるか
- 対象者が現れなかった日はどう数えるか
移動時間や待機時間が含まれるかどうかは、総額に影響します。現地での待機が稼働時間に入るかで金額が変わります。
対象者が動かなかった日の扱いも、先に聞いておくと後が楽になります。待機した時間を数えるのか、動きがなければ数えないのか。ここは事業者によって考え方が分かれるところなので、口頭ではなく書面のどこに書かれているかまで見ておいてください。
報告の形
報告書の作成費が含まれているかを確認します。別項目になっている場合があります。
あわせて、どういう形で受け取るのかも聞いておいてください。紙の冊子なのか、データなのか、写真は何枚ほど入るのか。受け取り方によっては、家族の目に触れる経路が変わります。中身の見方は浮気調査の報告書とはにまとめました。
受け取った見積書は、その場で返事をせずに持ち帰って構いません。家で読むときは、気になった行に印をつけて、聞きたいことを余白に書いておきます。「車両費は一日ごとか、調査全体でか」「深夜の割増は何時から何時までか」。次に話すときに、その紙を見ながら聞けば漏れません。読み終えた見積書の置き場所も、家族の目に触れないところを先に決めておいてください。
含まれないものを確認する
見積書に書かれていない費用があります。
- 車両費
- 交通費
- 機材費
- 深夜・早朝の割増
- 延長した場合の費用
- 報告書の再発行
「この見積もり以外にかかる費用はありますか」と聞くのが確実です。
延長の扱いは特に確認してください。
こちらの承諾なく延長されるのか、その都度確認があるのかで、見通しが変わります。
詳しくは追加料金が発生する場面にまとめました。
複数社を比べるとき
条件を揃えないと比較になりません。
- 伝える情報を同じにする
- 同じ期間、同じ目的を前提にする
- 同じ形式で見積もりを出してもらう
手間を減らすなら、伝える内容を先に一度だけ書き出しておいてください。いつから気になっているか、外出の曜日と時間帯、行き先の心当たり、確かめた後にどうしたいか。同じ文面をそのまま各社に渡せば、条件のずれが入り込みません。話しながら思い出して付け足していくと、社ごとに前提が変わってしまいます。
料金体系が違う場合、そのままでは並べられません。時間料金制とパック料金では単位が違うためです。
浮気調査の費用の仕組みと探偵社の比較が難しい理由をご覧ください。
見積もりと書面は別のもの
見積書と、法律が定める書面は別です。
探偵業の業務の適正化に関する法律の第8条第1項は、契約を締結しようとするときは、あらかじめ書面を交付して説明しなければならないと定めています。説明事項には、金銭の概算額と支払時期のほか、契約の解除に関する事項、資料の処分に関する事項なども含まれます。
つまり、見積書が出てきた段階ではまだ途中です。金額に納得したあとで書面が出てきて、そこで解除の条件や資料の扱いを読むことになります。見積書だけを見て返事を急がないでください。
しずく見積もりで金額を見て、書面で条件を見る。両方が揃ってから決めてください。
書面の見方は探偵と契約する前に確認することにまとめています。
見積書を比べるなら、同じ条件で複数から出してもらうことになります。自分で何社も当たるのが難しいなら、条件を伝えて絞ってもらう手があります。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
見積書を読み比べて、進めないと決めた事務所が出てくることもあります。そのときの伝え方は探偵の依頼を断りたいときに書きました。
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)
