- 話し合いは確かめる場ではない
- 何を求めるかを一行で書く
- 見せるものと、見せないもの
- 言われそうなことを先に書き出す
- 場所と時間を決める
- 話したあとに残すもの
記録がそろった。報告書も手元にある。あとは話すだけ、という段階まで来たとき、いちばん迷うのは切り出し方かもしれません。
話し合いは確かめる場ではない
まだ疑いの段階で聞いてしまうことと、事実がある程度見えてから話すことは、同じ「話し合い」でも中身が違います。この記事で扱うのは後者です。
事実が見えている段階では、相手に認めさせることを目的にしないでください。認めるかどうかは相手が決めることで、こちらが動かせるものではありません。
話し合いで決めるのは、これから先のことです。
何があったかは、すでに手元の記録が示しています。
ここを取り違えると、認める・認めないの押し問答で時間が過ぎ、肝心の先の話にたどり着かないまま終わります。
何を求めるかを一行で書く
話し始める前に、自分が何を求めているかを一行で書いておいてください。
関係を続けたいのか、離れたいのか。どちらとも決めていないなら、それも立派な答えです。その場合は「今日は決めない。相手の考えを聞くだけにする」と書いておけば、それが話し合いの目的になります。
一行にしておくのは、その場で迷わないためです。相手の言葉に揺さぶられたとき、手元に戻る場所があると持ちこたえられます。
しずく決めていないまま話すのは、悪いことではありません。決めていないと自分で分かっていれば、それで足ります。
続けたい場合も、離れたい場合も、相手に求めることを具体的にしておくと話が進みます。連絡を断ってほしい、しばらく別々に暮らしたい、時間をかけて考えたい。言葉にできる分だけで構いません。
見せるものと、見せないもの
手元にあるものを全部並べたくなりますが、ここは分けてください。
- 話の中で触れる事実はどれか
- 報告書や写真の原本は渡さない
- コピーを渡すか、口頭で伝えるだけにするか
- 何を見て気づいたかを、どこまで話すか
原本は手元から出さないでください。渡したものは戻ってこないと考えておいたほうが安全です。スマホで撮って相手に送るのも、同じ理由で避けてください。
どこまで見せるかは、その後に何を考えているかで変わります。報告書を受け取ったあとの扱い方は浮気調査の後どうするかに書いたので、話し合いの前に一度読み返しておくと迷いが減ります。
気づいた経緯をすべて話すと、その手がかりは二度と使えなくなります。話し合いの後に記録を続ける可能性があるなら、話すのは事実だけにして、どう知ったかは伏せておいてください。
言われそうなことを先に書き出す
話し合いの場で返す言葉に詰まるのは、たいてい予想していなかったことを言われたときです。
- そんなことはしていない、と否定される
- 別の話にすり替えられる
- こちらの態度や言動を責められる
- もう終わったことだ、と言われる
それぞれに、返す一言を用意しておいてください。長い反論は要りません。「今日はその話をしに来たわけではない」「その話は別の日にする」くらいで足ります。
こちらを責める言葉が出てきても、そこで答える義務はありません。話し合いの目的は、最初に書いた一行のほうです。責められて話がそれたら、紙に書いた一行に戻ってください。
場所と時間を決める
子どもがいるなら、聞こえない場所と時間を選んでください。出かける前や寝る前は、どちらも途中で終わります。翌日に予定のない夜か、家族が外に出ている時間帯が選ばれやすいです。
外で話すなら、個室のある店のように周りに声が届かない場所にします。終わったあとにどこへ帰るか、誰に連絡できるかも決めておくと、話し合いの後の夜を一人で抱えずに済みます。
その場で話したことを残しておきたい、と考える方もいます。自分が参加している会話を録音することについては、一般に問題が少ないとされていますが、直接定める条文は確認できていません。扱いは夫婦間の会話を録音するのは違法かで分けて整理しています。
しずく録音するかどうかより先に、その場で何を聞きたいかを決めておいてください。そこが決まっていれば、録音がなくても書き留められます。
話したあとに残すもの
話し合いが終わったら、その日のうちに次のことを書き留めておいてください。日付、相手が認めたこと、否定したこと、約束したこと。感想は書かずに、言われた言葉をそのまま残します。
慰謝料の請求や離婚を考えているなら、期間の定めにも目を向けておきます。民法第724条は、損害及び加害者を知った時から3年間、または不法行為の時から20年間行使しないときに、請求権が時効で消滅すると定めています。何をもって「知った時」とするかは事案によって変わるので、具体的な日付の判断は弁護士に任せてください。進め方の全体は浮気の慰謝料を請求する流れで確認できます。
話し合いの結果によっては、そのまま法的な手続きに進むことがあります。切り出す前に、調べた内容がどう使えるかを、手続きの側に近い窓口で聞いておくと、当日に言うべきことと言わなくてよいことが分かれます。
法的な手続きまで視野に入れるなら
大手弁護士法人のグループにある探偵社です。調査の後に慰謝料の請求や離婚の手続きを考えている場合、調べる段階と法的な手続きの段階が繋がっている点が違います。ただし法律相談そのものは弁護士の領域です。役割の違いは記事の中で説明しています。
話し合いの最中に身の危険を感じたら、その場を離れてください。暴力や脅しが心配なときは、二人きりで話す前に、警察や自治体の相談窓口に先に相談しておいてください。
家で話すか外で話すか、何曜日の何時に切り出すかで迷っているなら、浮気の話し合いの場所と時間に向き不向きを並べてあります。
話し合いで相手が認めたときは、許すかどうかをその場で約束しなくて構いません。そのあとに決めることの順番は浮気を認めたあとに決めることで扱っています。
話すと決めたこと自体が、もう大きな一歩です。準備に時間をかけても、遅すぎることはありません。
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