怪しいと思った時に読むサイト

自分で確かめる 法律の話 依頼を考える

浮気はSNSで分かるか|読み取れることと踏み込めない線

公開日

  • 公開情報から分かること
  • 分からないこと
  • 踏み込んではいけない線
  • 探ろうとして起きること

手軽に調べられるぶん、最初に手が伸びやすい場所です。ただ、得られるものは限られます。

公開情報から分かること

誰でも見られる状態で公開されているものを見ること自体は、特別な行為ではありません。投稿の時間帯、更新の頻度の変化、そして公開範囲の設定が変わった時期。

最後のひとつは記録として残せます。ある時期から公開範囲が狭まった、アカウントを整理した。そういう変化です。

残し方は簡単です。気づいた日に、日付と「公開範囲が変わった」「アカウントが消えた」という事実だけを書く。画面を保存しようとしなくて構いません。保存しようとして相手のページを開き直すほど、足あとの残る操作が増えます。

しずくしずく

中身より、扱いが変わった時期のほうが記録になります。

書くときは、ほかの記録と同じ形にそろえておくと後で重ねやすくなります。「9/14(日)投稿が友人限定になった」「10/2(木)以前の写真が数枚消えていた」。この程度で十分です。気づいた日と、変わった日がずれていることもあるので、分かる範囲で「気づいたのはこの日」と添えておいてください。

分からないこと

読み取れることは、思ったより少ないものです。誰と会っていたのか。投稿の背景に何があったのか。写っていない人物がいたのかどうか。実際の交友関係。どれも分かりません。

投稿は、本人が見せたいものだけが出ています。そこから関係を推測すると、まず外れます。

写っている店が分かったとしても、誰と行ったのかは出てきません。同じ時間帯に別の人が上げた投稿を探し始めると、そこから抜けられなくなります。夜のうちに何十件もさかのぼって、朝になって何も残っていないことに気づく。よくある止まり方です。

SNSの情報は、確定させる材料ではなく、時期を確かめる材料です。

そのつもりで見ないと、根拠のないまま確信だけが強まります。

判断が偏る仕組みは思い過ごしかどうかを自分で判断する難しさに書きました。

踏み込んではいけない線

SNSの難しさは、踏み込む手段が身近にあることです。

  • 相手のIDとパスワードでアカウントにログインする
  • 別アカウントを作って接触する
  • 共通の知人を通じて探りを入れる
  • 相手の交友関係に直接連絡する

ログインについては条文が関わります。不正アクセス行為の禁止等に関する法律の第2条第4項第1号は、アクセス制御機能を持つ特定電子計算機に電気通信回線を通じて他人の識別符号を入力して、制限されている利用をできる状態にさせる行為を挙げています。罰則は第11条により、3年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金です。詳しくは配偶者のスマホを見るのは違法かに整理しました。

別アカウントでの接触も勧められません。なりすまして近づく行為は、また別の問題を生みます。

探ろうとして起きること

残る2つ、共通の知人に聞くことと交友関係に連絡することは、条文の問題というより伝わる経路の問題です。

共通の知人に聞くと、経路が読めない形で本人に伝わります。

一度回り始めると止められません。

聞いた相手から本人に伝わり、アカウントの公開範囲が変わり、投稿そのものが止まる。相手の交友関係も警戒します。

自分の操作が相手に伝わることもあります。サービスによっては、短時間で消える投稿を誰が見たかが投稿者に表示されます。何度も開いていれば、それだけで見られていると気づかれます。反応の印を押してしまう、検索の候補に相手の名前が残る、といった小さなことも同じです。

そして一度警戒されると行動が変わり、その後は誰が調べても難しくなります。SNSは真っ先に閉じられる場所です。

しずくしずく

見られていると気づいた瞬間に消えるのが、この手の情報です。

深追いより手元の記録

外出や帰宅の時間、支出の変化、スマホの扱いの変化。手元に残せるものを積んだほうが、結局は確かです。

そこに公開範囲が変わった時期を日付として書き添えておけば、SNSから得た情報も他の変化と重ねられます。それがSNSでできる、ほとんど唯一のことだと思ってください。

書き方は行動の記録の取り方に、何から手をつけるかは確かめる順序にあります。

SNSから分かることが限られているぶん、外から見る手段の価値が上がります。

PR

どこに相談すればいいか分からないとき

探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。

街角相談所 -探偵- を見てみる

出典

  • 不正アクセス行為の禁止等に関する法律(e-Gov法令検索)

ほかの記事を読む

自分で確かめる

手元でできること、記録の取り方、自力で踏み込んだときに起きること

法律の話

条文に沿って、どこから先が法に触れるのかを整理しています

依頼を考える

相談だけで終わってよいのか、電話で何を聞かれるのか