- 悪化する順序がある
- よくある流れ
- 分岐点はどこか
- 戻れなくなる前に
確かめるための行動が、確かめられない状態を作ってしまうことがあります。
悪化する順序がある
偶然そうなるわけではなく、たどる道筋がおおむね決まっています。
疑い → 焦り → 手段の拡大 → 気づかれる → 状況の固定
この流れのどこかで止められれば、選択肢が残ります。
しずく自分がいまどこにいるかを知るだけでも、次の一手が変わります。
よくある流れ
相談として多いのは、次のような経過です。
- 変化に気づく。まだ確信はない
- 自分で確かめようとする
- 分からないので、もう少し踏み込む
- 端末を見る、後をつける、周囲に聞く
- 相手が警戒する。行動が変わる
- 見えていたものが見えなくなる
- 焦ってさらに踏み込む
- 問い詰める。否定される
分岐点は、もう少し踏み込もうとするあたりです。分からない状態に耐えられなくなって、手段が広がっていきます。
分岐点はどこか
悪化を止められる場所は、いくつかあります。
手段を広げる前
端末を見る、位置情報の機器を付ける、後をつける。ここで条文が関わってきます。
- 相手のIDとパスワードで別の端末からログインする
→ 不正アクセス禁止法の要件に当てはまり得る。第11条は3年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金
- 持ち物に位置情報の機器を無断で取り付ける
→ ストーカー規制法の位置情報無承諾取得等。取り付けた時点で対象になり得る
- 追跡中に他人の敷地に立ち入る
→ 刑法第130条。3年以下の拘禁刑又は10万円以下の罰金
相談で多いのは、最初は「一度だけ」のつもりだったという話です。置きっぱなしの端末が目に入り、一度見たら次も見たくなる。何も出てこなければ、今度は別の手段を探し始める。手段を広げるたびに、気づかれる入口も増えていきます。
踏み込んだ結果、責任を問われる側に回る可能性があります。違法な手段で集めた場合に起きることにまとめました。
周囲に聞く前
共通の知人に確かめようとすると、経路が読めない形で本人に伝わります。一度回り始めると止められません。
それとなく聞いたつもりでも、聞かれた側は「何かあったのか」と受け取ります。その人が悪気なく別の誰かに話し、そこから本人の耳に入る。どこで漏れたのかも分からないまま、相手の態度だけが変わります。
問い詰める前
何を望んでいるかが決まっていない状態で聞くと、相手の反応に流されます。問い詰めるタイミングを間違えるとどうなるかをご覧ください。
戻れなくなる前に
悪化した状態に共通するのは、元に戻せないという点です。
- 警戒された事実
- 周囲に伝わった話
- 問い詰めたあとの関係
- 自分がとった行動
費用と手間は後からやり直せます。この4つは戻りません。
しずく止まるのは負けではありません。選択肢を残すための判断です。
焦りが出たときにすること
分からない状態が続くと、何かせずにいられなくなります。そのときに、法律に触れず、警戒もされない行動があります。
- 記録を見返す。日付を並べ直す
- 曜日の偏りを確かめる
- 支出や走行距離と重ねてみる
- 何を望んでいるのかを書き出す
- 相談だけしてみる
最後の項目は、依頼とは別のものです。話を聞いたうえで進めない判断もできます。問い合わせをすると、そのあとに電話で状況を聞かれるのが一般的です。
記録を見返すだけでも、焦りの向きが変わります。並べてみたら思っていたより間隔が空いていた、ということもあれば、曜日がはっきり揃っていた、ということもある。どちらであっても、次に何をするかを落ち着いて選べるようになります。
記録の取り方は行動の記録の取り方、相談の場の様子は探偵に相談だけしたいにまとめています。
ここまで来て、自分で踏み込む以外の道を探しているなら、外に話してみるのもひとつの方法です。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律(e-Gov法令検索)
- ストーカー行為等の規制等に関する法律(e-Gov法令検索)
- 刑法(e-Gov法令検索)
