- 安いこと自体は問題ではない
- 金額の背景を聞く
- 総額で比べる
- 金額以外に見ておくこと
何社か比べていると、ひとつだけ大きく安い金額が出てくることがあります。
安いこと自体は問題ではない
安い料金には、いくつもの説明がつきます。調査員の人数が少ない前提になっている。稼働時間の想定が短い。車両費や機材費が別になっている。報告書の形式が簡易なもの。移動範囲が限られている。
条件が違うだけで、不当とは限りません。こちらの状況によっては、範囲が狭くて十分ということもあります。
しずく安い理由を聞けば、たいてい説明してもらえます。聞かずに疑うより確実です。
金額の背景を聞く
そのまま尋ねて構いません。
- この金額に何が含まれているか
- 調査員は何人の想定か
- 想定している稼働時間はどれくらいか
- 別途かかる費用は何か
- 延長する場合の単価はいくらか
- 報告書はどういう形式か
人数と時間はセットで聞いてください。同じ総額でも、一人で10時間と二人で5時間ではまったく意味が違います。
延長の単価も忘れずに。基本料金を安くして延長の単価を高くしてある形だと、終わってみれば総額のほうが上回っていた、ということが起こります。
安いかどうかは、最終的に支払う金額で比べるしかありません。
最初に提示された数字だけでは判断できません。
総額で比べる
比べるときは、同じ条件を伝えたうえで書面をもらいます。
探偵業の業務の適正化に関する法律の第8条第1項は、契約を締結しようとするときに書面を交付して説明することを義務づけていて、対価その他依頼者が支払わなければならない金銭の概算額及び支払時期を説明事項に挙げています。
つまり概算額は書面に出てきます。そこで並べて比べてください。口頭の金額だけで決めないように。
このとき、社名と金額だけを並べた表を作らないでください。同じ行に、含まれる人数、想定の稼働時間、延長の単価、別途費用まで書き出します。そこまで並べると、安く見えていた数字がどの条件で成り立っているのかが見えてきます。逆に、その欄を埋められない見積もりは、まだ比べられる状態になっていません。
総額以外にどの欄を見るかは見積書の見方に、そもそも比較が難しい理由は探偵社の比較が難しい理由に書きました。
金額以外に見ておくこと
数字以外にも分かることがあります。
- 状況を聞く前に金額を提示していないか
- 書面を出すことに応じるか
- 契約の解除についての説明があるか
- その日のうちの決断を求めてこないか
条件を聞かずに金額が出てきたなら、その数字の根拠が分かりません。何をどう計算したのかを尋ねてみてください。
即決を求められるのも、安さと組み合わさると判断を急がせる材料になります。持ち帰って考えたいと伝えるのは、不自然な進め方ではありません。今日だけの金額だと言われたなら、その条件を書面に書いてもらえるかを尋ねてみてください。書けるものなら書面に残りますし、残らないものは口約束のままです。
契約を解除したくなったときの扱いも、金額と同じくらい先に聞いておいてください。同法の第8条第1項は、契約の解除に関する事項も説明事項に挙げています。安い見積もりでも、途中でやめたときの精算が分からないままでは総額が読めません。
進め方で立ち止まってよい場面は避けたほうがよい探偵事務所の見分け方に整理しました。
しずく安いから怪しい、とは限りません。ただ、理由を説明できるかどうかは見ておいてください。
事業者を比べるより効くこと
実のところ、いちばん費用を下げるのは事業者選びではありません。条件を絞ることです。
曜日と時間帯の偏りが見えていれば、必要な時間が短くなります。これはどの事務所に頼んでも同じように効きます。
先に手元でできることは費用を抑えるためにできることに、偏りの見つけ方は曜日と時間帯の規則性の見つけ方にあります。比べる前に、まずそちらを試してみてください。
条件を絞ったうえで、それでも金額を比べたいなら、同じ条件で複数に当たるのが筋です。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)
