- 話すかどうかで迷うのは自然なこと
- 家族の手を借りたほうが進めやすい場面
- 黙って進めたほうがよい場面
- 話すなら、どこまで話すか
- 家族に代わりに動いてもらわない
探偵に頼むことを考え始めたとき、親やきょうだいに先に言っておくべきか迷う人は少なくありません。黙って進めるのは後ろめたい。かといって、話せば話が大きくなりそうで怖い。
ここでは、依頼するかどうかを考えている人に向けて、家族に話すかどうかの決め方を書きます。
話すかどうかで迷うのは自然なこと
依頼は自分ひとりで決められます。契約するのは自分で、家族の同意がなければ相談できない、という決まりはありません。
それでも迷うのは、調査がお金と時間を使う出来事だからです。費用を家計から出せるか、面談に出かける間に子どもを誰に見てもらうか。結果によっては、その先の生活も変わります。どこかで家族の手を借りるかもしれない、という予感があるから迷います。
しずく話すか話さないかは、どちらが正しいということはありません。何のために話すのかで決まります。
家族の手を借りたほうが進めやすい場面
次のような事情があるなら、早めに話しておくと後で慌てずに済みます。
費用を自分の貯金だけでまかなえず、親やきょうだいに援助を頼むかもしれない場合。面談や調査の期間中に、子どもを預かってもらう必要がある場合。結果によっては実家に身を寄せることも考えている場合。
どれも、いざという時に急に頼むより、先に事情を知ってもらったほうが相手も応じやすくなります。
費用の援助を頼むなら、金額の話は見積もりを受け取ってからにしてください。探偵業法の第8条第1項は、契約の前に書面で説明する事項として支払う金銭の概算額と支払時期を挙げています。書面があれば、口で説明するより家族に伝わりやすく、頼む額も決めやすくなります。お金の出どころごとの注意は浮気調査の費用をどう用意するかに書きました。
黙って進めたほうがよい場面
反対に、話すことで調査そのものが難しくなる場合があります。
家族が配偶者と親しくしている場合は、悪気がなくても話が本人に届くことがあります。
一度警戒されると行動が変わり、その後は誰が調べても難しくなります。
義理の親族と行き来がある、きょうだいが配偶者と連絡を取り合っている。こうした関係があると、話がどこを通って伝わるか、こちらからは見えません。
家族が強く反対しそうな場合や、すぐに配偶者を問いただしに行きそうな場合も、調査が終わるまでは黙っておく選択があります。心配してくれる人ほど、先に動いてしまいがちです。
黙って進めることは、家族を裏切ることではありません。結果が出て、どうするかが見えてから話す、という順番もあります。
話すなら、どこまで話すか
話すと決めたら、範囲を先に決めておくと楽です。
- 誰に話すか。できれば一人に絞る
- 「悩んでいる」まで話すのか、「探偵に相談する」まで話すのか
- 何を頼みたいのか(お金、子どもの預け先、話を聞いてもらうこと)
- 配偶者には言わないでほしい、と伝えること
いちばん効くのは、頼みたいことをはっきりさせておくことです。子どもを半日預かってほしいだけなら、探偵に会うことまで話さなくても頼めます。用件が決まっていると、話す内容も自然に絞られます。
調査の前に家族へ気持ちを打ち明けること全般については、浮気を家族や友人に相談するかに書きました。この記事は、依頼の段取りに家族が関わる場面に絞っています。
家族に代わりに動いてもらわない
家族に話すと、手伝おうとしてくれることがあります。気持ちはありがたくても、次のことは頼まないでください。
- 配偶者の後をつけてもらう
- 配偶者や相手方に直接問いただしてもらう
- 勤務先や相手の家の近くで様子を見てもらう
顔を知られている家族が動くと、気づかれる可能性が高くなります。人の敷地や建物に入り込めば、刑法第130条の住居侵入等に関わることもあります。
しずく家族に手伝ってもらうなら、調べることではなく、自分の生活を支えてもらうことのほうが向いています。
探偵への問い合わせも、自分でしてください。状況をいちばん知っているのは自分で、問い合わせのあとには電話で状況を聞かれるのが一般的です。家族が代わりに話すと、肝心なことが伝わりません。
結果が出たあとのことも少し考えておく
調査の結果を受けて離婚を考える場合、住まいやお金のことで家族を頼る場面が出てきます。そのときに一から説明するのが負担なら、信頼できる一人にだけ、早めに事情を伝えておく手もあります。
結果をどう使うか、その前に何を整理しておくかは浮気で離婚を考える前に整理することに書きました。
家族に話すかどうかは、今日決めなくても大丈夫です。まずは自分が何を頼みたいのかを書き出してみてください。
誰に話すかが決まらないうちでも、相談先に話を聞いてもらうことはできます。家族に頼むことがあるかどうかも、見積もりと段取りが見えてから決めれば間に合います。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
- 探偵業の業務の適正化に関する法律 第8条(e-Gov法令検索)
- 刑法 第130条(e-Gov法令検索)