- オンラインで話せることは多い
- 画面越しでは決まりにくいこと
- 書面だけは省けない
- 画面の向こうの相手を確かめる
- 家の中でつなぐときに気をつけること
事務所まで行く時間がない。家を空ける理由を作れない。誰かに見られるのが怖い。配偶者の様子を確かめたいと思っていても、会いに行くところで止まってしまう人は少なくありません。この記事は、相談をできるだけ画面越しで済ませたい人に向けて書いています。
オンラインで話せることは多い
相談の段階でやることは、ほとんどが「話す」と「聞く」です。それなら場所を選びません。
ビデオ通話やチャットで相談を受け付けている事務所は増えています。話せる内容は、対面とそれほど変わりません。
- いつごろから、何をきっかけに気になり始めたか
- 曜日や時間帯で気になる偏りがあるか
- 調べたいことと、分かったらどうしたいか
- 対象の行動範囲で動けるかどうか
- 料金の仕組みと、概算を出すのに何が要るか
いちばん話しておきたいのは、分かったらどうしたいかです。話し合いの材料にしたいのか、手続きまで考えているのかで、調べ方も必要な時間も変わります。画面越しでも、ここは十分に伝わります。
しずくカメラは切ったままでよいか、最初に聞いて構いません。顔を見せずに話せるだけで、ずいぶん楽になる人もいます。
画面越しでは決まりにくいこと
一方で、話だけでは詰めきれないこともあります。
金額がそのひとつです。調査にかかる時間や人数は、相手の行動範囲や曜日の偏りで変わります。画面越しの相談で概算を聞くことはできても、その場で確定するとは限りません。概算の幅が広いときは、何が決まれば狭まるのかを聞いておくと、次の話が進めやすくなります。
手元の記録を見せたいときも、少し工夫が要ります。画面に映して読み上げるのか、ファイルで送るのか。送る場合は、どこに保存され、いつ消されるのかを先に聞いてみてください。
画面越しで済むのは「決める前」までと考えておくと、迷いにくくなります。
相談して、聞いて、持ち帰る。ここまでは会わずに進められます。
書面だけは省けない
契約に進むところで、法律が関わってきます。
探偵業の業務の適正化に関する法律の第8条第1項は、探偵業者は契約を締結しようとするとき、あらかじめ書面を交付して説明しなければならないと定めています。説明する事項には、届出をした公安委員会の名称、料金の概算額と支払時期、契約の解除に関する事項などが並んでいます。
契約したあとも、契約内容を明らかにする書面を交付する義務があります(同条第2項)。
つまり、相談がどれだけ画面越しで進んでも、契約の前後には書面が入ります。受け取り方が郵送なのか、会って手渡しなのか、ほかの方法があるのかは、事務所によって違います。家族に知られたくない事情があるなら、受け取り方は早めに聞いておいてください。
しずく画面で説明を聞いて、その場で「では契約で」と進むのは早すぎます。書面を手元で読んでから決める、で十分間に合います。
会って話すほうが進みそうなら、場所は選べます。場所ごとの注意点は探偵との面談はどこで行うのかにまとめました。
画面の向こうの相手を確かめる
オンラインだと、相手の事務所を目で見ることがありません。だからこそ、確かめておきたいことがあります。
探偵業を営もうとする者は、営業所ごとに、所在地を管轄する都道府県公安委員会に届出をします(第4条)。届出をしたことを示す標識は営業所に掲示し、事業規模が著しく小さい場合などを除いて、ウェブサイトでも閲覧できるようにしなければなりません(第12条第2項)。
例外があるので、サイトに見当たらないだけで問題があるとは言えません。そのときは、画面越しの相談の中でそのまま聞いてみてください。番号の読み方は探偵業の届出番号とはに書いています。
家の中でつなぐときに気をつけること
オンライン相談は家の中でできるぶん、家の中に痕跡が残ります。
- 通話アプリの通知や履歴が、ほかの端末に同期していないか
- 家族と共有しているパソコンやアカウントを使っていないか
- 声が届く距離に家族がいないか
- 検索やカレンダーの予定が残っていないか
いちばん見落としやすいのは同期です。自分のスマホでつないだつもりでも、同じアカウントの家族のタブレットに通知が出ることがあります。イヤホンを使い、自分だけが使う端末からつなぐと安心です。
相談したあと、契約から報告までがどう進むかは探偵に浮気調査を依頼する流れに順を追って並べました。画面越しで話を聞く前に読んでおくと、何を聞けばよいかが見えてきます。
どこに相談するかまだ決まっていないなら、事務所を選ぶ前に状況を聞いてもらえる窓口から始める方法もあります。問い合わせのあとには電話で状況を聞かれるのが一般的なので、ビデオ通話やチャットを希望することも、出られる時間帯も、そこで伝えられます。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
会いに行けないことは、相談をあきらめる理由になりません。まずは、自分だけが使える端末と、ひとりになれる時間をひとつ決めてみてください。
画面越しの相談を考えている理由が、近くに事務所がないことや、地元で人に見られたくないことなら、地方で浮気調査を頼むときで、離れた事務所に頼む前に確かめることを取り上げています。
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)