- 体調が落ちると手がかりが減る
- 見えなくなるのは家の外ではなく家の中
- 体力を使わない記録に絞る
- 人に様子を見てもらうと経路が残る
- 動けない時間をどう埋めるか
自分が寝込んでいる間に、相手の様子が変わったように感じる。確かめる気力もないのに、引っかかるものだけが残る。そういう時期があります。
体調が落ちると手がかりが減る
通院や入院が入ると、家の時間割が作り直されます。薬や検査の時間に合わせて動くようになり、家事の分担が変わり、外出の予定が自分の都合では決められなくなります。相手のほうも、送り迎えや手続きで動く日が増えます。
このとき、相手の外出に理由がつきやすくなります。薬を取りに行く、書類を出しに行く、買い足しに行く。どれも本当のことが多く、時間の読めない用事なので、遅くなっても不自然になりません。
体調を崩した時期に生活が変わること自体は、どの家庭でも起きます。
帰りが遅い、連絡が減った、家にいる時間が短くなった。それだけでは、まだ何も決まりません。
先に書いておきたいのですが、これは自分が寝込んだから相手が離れた、という話ではありません。支えてもらっている立場だから疑ってはいけない、という話でもありません。そこを行き来し始めると、確かめることから遠ざかっていきます。理由の探し方については浮気されて自分を責めてしまうときに書きました。
しずく体調が落ちている時期に不安が大きく見えるのは、確かめる力が先に削られるからです。気持ちの弱さではありません。
見えなくなるのは家の外ではなく家の中
ふだんなら、家に残るものから見当がつきます。帰ってきた時間、持ち物、洗濯物、休日の過ごし方。体調を崩している時期に消えるのは、この家の中の手がかりのほうです。入院していれば家そのものが見えませんし、自宅で寝込んでいても、起きている時間が限られていれば同じことになります。
- 帰宅した時間
- 家に誰かが来た気配
- 持ち物や洗濯物の変化
- 休日をどう過ごしていたか
そのぶん、残る手がかりは連絡の形に寄ります。返信が来る時刻、来ない時間帯、面会や帰宅の予定が変わった日。ここに偏りが出るかどうかを見ることになります。
体力を使わない記録に絞る
起きていられる時間が短いのに、細かく書き留めるのは無理です。手が回らない前提で、書くものを絞ってください。
- 連絡が来た時刻と、返信がなかった時間帯
- 見舞いや帰宅の予定が変わった日と、言われた理由
- 同じ曜日に空白が寄っていないか
- 引き落としや明細で目についたもの
通院の付き添いや手続きは相手方の都合で決まるので、本来なら曜日はばらつきます。診察日のように決まっているものは別として、それ以外で同じ曜日に連絡の途切れが続くなら、書き留めておく意味があります。
新しくノートを作らなくてかまいません。スマホのメモに日付と事実だけを足していく形で足ります。たとえば「10/3(金)14時に連絡、21時まで返信なし。面会は来週と言われた」のように、1日1行で十分です。体調の悪い日は書かずに飛ばしてかまいません。空いた日があっても、残っている行だけで曜日の偏りは見えてきます。そのとき何を感じたかは書かないほうが、後から読み返したときに消耗しません。書き方と並べ方は浮気の記録の取り方にまとめました。
しずくひと月ほど並べても偏りが出ないことがあります。それも、得られた答えのひとつです。
人に様子を見てもらうと経路が残る
自分が動けないぶん、誰かに確かめてもらいたくなります。家族に家の様子を聞く、友人に見に行ってもらう、実家に電話して裏を取る。
確かめようとした事実のほうが、先に相手へ伝わります。
伝わる経路は、頼んだ側からは読めません。
警戒されると外出そのものが減り、見えかけていた偏りまで消えてしまいます。その後に誰が調べても、そこからでは難しくなります。
同じ理由で、離れている時間を埋めるために端末や持ち物へ手を伸ばすのも勧められません。ここには法律が関わってきます。不正アクセス行為の禁止等に関する法律の第2条第4項は、電気通信回線を通じて他人の識別符号を入力し、制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為を挙げています。配偶者のIDとパスワードで別の端末からログインする形は、ここに当たりうるものです。ストーカー行為等の規制等に関する法律の第2条第3項第3号は、承諾を得ないで相手が所持する物に位置情報記録・送信装置等を取り付ける行為を挙げており、位置情報を取得しなくても取り付けた行為そのものが並んでいます。この条項には感情を要件とする文言も置かれているため、浮気を確かめる目的がそこに当たるかは条文だけでは決まりません。断定はできませんが、体調が落ちているときに試すものではない、とは言えます。
動けない時間をどう埋めるか
手がかりが集まるのは、平日の昼と夜の遅い時間です。そして、そこは自分が動けない時間でもあります。
病室にいれば外に出られませんし、自宅で寝込んでいても同じです。仮に体が動く日があったとしても、顔を知られているので距離を取っても気づかれます。移動を続けて記録するには、複数名で交代しながら追う形と、待機できる場所と時間が要ります。気力の問題ではなく、人数と時間の話です。
自分でできるのは連絡の記録を並べるところまで。家を出てからの時間は、別の話になります。
先に進めるなら、次のあたりを書き出しておいてください。いつから気になっているか、連絡が途切れる曜日と時間帯、通院や付き添いの予定が入っている曜日、行き先の心当たり、そして確かめた後に自分がどうしたいか。診察や入院の日程表がそのまま材料になるので、控えがあれば手元に置いておくと話が早く進みます。
問い合わせのあとには電話で状況を聞かれます。日中は検査や面会が入っていて出られない、長く話すのが難しいといった事情があるなら、話せる時間帯をフォームの備考欄に先に書いておくと行き違いが減ります。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
体調が戻るまで待つ、という選び方もあります。ただ、記録だけは先に残しておいたほうが、後から動くときに楽になります。何から手をつけるか迷うなら、確かめる順序から読んでみてください。負担とリスクの低いものから並べてあります。
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律(e-Gov法令検索)
- ストーカー行為等の規制等に関する法律(e-Gov法令検索)