- 基準がまとめて入れ替わる
- 前の生活と比べても答えが出ない
- それでも気になるなら、どこを見るか
- 落ち着くまでの期間を置く
- 新しい職場には触れない
- 手を出すと元に戻せないもの
- 自分では追えない時間が残る
異動の話が出てから、相手の様子が前と違う。そう感じたまま、確かめようがない状態が続くことがあります。
基準がまとめて入れ替わる
転勤や異動が難しいのは、生活の形がいくつも同時に変わるところです。
出勤の時刻と帰宅の時刻が変わり、通勤の経路が変わり、付き合う人が入れ替わります。転居を伴えば住む場所も変わります。歓迎の席や引き継ぎで夜の予定が増え、休日に予定が入る週も出てきます。新しい仕事を覚えるあいだは、家で口数が減ることもあります。
この時期に生活が乱れること自体は、どの家庭にも起きます。
帰りが遅い、連絡が減った、休日に出かける。それだけでは、まだ何も決まりません。
しずく異動の直後は、本人も生活を立て直している最中です。変化の量が多いぶん、どこから来た変化なのかが分かりにくくなります。
前の生活と比べても答えが出ない
普段なら、以前との違いを並べれば手がかりになります。この時期はそれが効きません。比べる相手の生活が、丸ごと別のものに変わっているからです。
- 前の職場までの通勤時間
- いつもの帰宅時刻
- 週末の過ごし方の型
- 誰と会っているかの見当
- 出張や休日出勤の頻度
行き先の心当たりも一度なくなります。名前を聞いても知らない人ばかりで、本当のことを言われていても確かめようがありません。理由のほうを追いかけても、ここでは答えが出ないということです。
代わりに残るのは、新しい生活の中で同じ形が繰り返されているかどうかになります。
それでも気になるなら、どこを見るか
気持ちが晴れないときは、次のあたりを書き留めておいてください。
- 遅くなった日の日付と、言われた理由
- 同じ曜日に偏っていないか
- 休日に出かけた日と、その行き先
- 連絡の取り方が変わった時期
- 支出の増え方と、使った場所
いちばん効くのは曜日の偏りです。新しい部署の定例や、決まった相手との仕事なら、同じ曜日になるのはむしろ自然なこと。ただ、理由がはっきりしないまま同じ曜日の遅い帰りが続くなら、書き留めておく意味があります。並べ方は曜日と時間帯の規則性の見つけ方に書きました。
日付と事実だけを残し、その日どう感じたかは書かないでおくと、後から読み返すときに消耗しません。
落ち着くまでの期間を置く
異動の直後に集めた記録は、読み違えやすくなります。歓迎の席も、引き継ぎの残業も、その時期にしか起きないからです。
生活が落ち着いてからの記録と、落ち着く前の記録は分けて置いてください。
同じ紙の上で並べると、偏りがあるように見えてしまいます。
分け方は、ノートの見開きを左右で使うだけでも足ります。左に異動から最初のひと月ほど、右にそれ以降。右側にも同じ曜日の遅い帰りが残っているなら、時期の事情だけでは説明しにくくなります。逆に、左に集まっていた遅い日が右で消えていれば、引き継ぎや歓迎の席が重なっていただけ、と読めます。
どのくらいで落ち着くかは仕事によりますが、新しい形が固まるまでには時間がかかります。焦って結論を出すより、生活が一定になってからの数週間を見たほうが、読み取れるものが増えます。
しずく待っているあいだ何もしないわけではありません。記録を取りながら判断を保留しておく。この二つは同時に進められます。
新しい職場には触れない
知らない職場のことほど、確かめたくなります。ここは踏み込まないでください。
新しい勤務先に問い合わせる、同僚に連絡を取る、社内の人のアカウントを探す。どれも本人に伝わる経路になりますし、異動したばかりの立場に影響します。思い違いだったときは、疑いをかけたという事実だけが残ります。職場が絡む場合に何ができて何ができないのかは職場の同僚との浮気が心配なときに整理しました。
聞くとしても、その日の予定を普段どおり話題にする程度にとどめてください。
手を出すと元に戻せないもの
行き先が読めないぶん、端末や位置情報に手が伸びやすくなります。ここには法律が関わってきます。
不正アクセス行為の禁止等に関する法律の第2条第4項は、電気通信回線を通じて他人の識別符号を入力し、制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為を不正アクセス行為としています。配偶者のIDとパスワードを使い、別の端末からログインして中を見る形は、ここに当たりうるものです。
ストーカー行為等の規制等に関する法律の第2条第3項第3号は、承諾を得ないで、相手が所持する物に位置情報記録・送信装置等を取り付ける行為を挙げています。位置情報を取得しなくても、取り付けた行為そのものが挙げられている形です。この条項には感情を要件とする文言も置かれているため、浮気を確かめる目的がそこに当たるかどうかは条文だけでは決まりません。断定はできませんが、軽い気持ちで試すものではない、とは言えます。
自分では追えない時間が残る
転勤の後は、相手の一日のうち自分に見えない部分が広がります。知らない土地の知らない経路を、仕事の合間に移動していることになるからです。
そこを自分で追うのは現実的ではありません。顔を知られているので距離を取っても気づかれますし、平日の昼間や夜に動き続けることもできない。移動を追い続けるには、交代しながら追う人数と、待機できる場所と時間が要ります。根性ではなく、人数と時間の話です。
相談に進むなら、先に次のあたりを書き出しておいてください。異動がいつだったか、気になり始めた時期、遅くなる曜日と時間帯、そして確かめた後に自分がどうしたいか。最後のひとつが決まっていると、話が早く進みます。
問い合わせのあとには電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておくと行き違いが減ります。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
何から手をつけるか迷うなら、確かめる順序から読んでみてください。リスクの低いものから順に並べてあります。
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律(e-Gov法令検索)
- ストーカー行為等の規制等に関する法律(e-Gov法令検索)