- 地方で迷いやすいところ
- 顔見知りの多い土地で相談する
- 車で動く生活は、自分では追いにくい
- 遠くの事務所に頼むときに確かめること
- 相談の前に書き出しておくこと
「探偵」と検索しても、出てくるのは県庁所在地や大きな街の事務所ばかり。自分の住む町の名前を足すと、何も出てこない。そこで手が止まってしまう方は少なくありません。
地方で迷いやすいところ
住んでいる地域によっては、近くに事務所が見つからないことがあります。見つかっても一軒か二軒で、比べようがない。地方で探すときの迷いは、たいていここから始まります。
もうひとつ引っかかるのが、人の目です。小さな町では、どこへ出かけたかが知り合いを通じて伝わりやすく、事務所に入るところを見られるだけでも気になります。
調査は、事務所のある場所ではなく、相手の生活圏で行われます。
近くに事務所がないことと、頼めないことは別の話です。
探偵業の業務の適正化に関する法律の第2条第1項は、探偵業務を、面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その結果を依頼者に報告する業務と定めています。動くのは現地です。事務所までの距離で決まるのは、相談に行く手間のほうになります。距離で何が変わって何が変わらないかは近くの探偵事務所を探すときに詳しく書きました。
顔見知りの多い土地で相談する
人目が気になるなら、出向かずに相談できる方法から考えてください。電話やメール、画面越しの相談を受け付けている事務所もあります。家から一歩も出ずに状況を話せるので、誰かに姿を見られる心配がありません。画面越しで済むことと済まないことは探偵のオンライン相談はどこまでできるに整理しています。
会って話したい場合でも、地元で会う必要はありません。少し離れた街の駅の近くや、買い物のついでに寄れる場所を選ぶ方法もあります。場所ごとの向き不向きは探偵との面談はどこで行うのかに書きました。
しずく地元の事務所を避けたい、という声はよく見かけます。知り合いに会うかもしれない、という不安は、地方ではとても自然なものです。
話した内容の扱いについては、同じ法律の第10条第1項が、探偵業者の業務に従事する者は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないと定めています。業務に従事する者でなくなった後も同様です。それでも顔を合わせること自体が気になるなら、無理に地元を選ぶ理由はありません。
車で動く生活は、自分では追いにくい
地方では、通勤も買い物も車という生活が多くなります。確かめたい側から見ると、ここがいちばん厄介です。
車での外出は、行き先を言われなければ見当がつきません。自分も車で後を追えば、見通しのよい道や交通量の少ない道では、すぐに気づかれます。家族の車は見慣れていますから、なおさらです。一度警戒されると外出の形そのものが変わり、それまで見えかけていた偏りまで消えてしまいます。
自分で無理なくできるのは、家に残る記録を並べるところまでです。
- 出かけた日付と曜日、出た時刻と戻った時刻
- 言われた行き先と理由
- 給油のレシートの日付と場所
- 車検や点検の記録に残る走行距離
車に位置情報の機器を付けたくなるかもしれませんが、これは避けてください。ストーカー行為等の規制等に関する法律の第2条第3項第3号は、承諾を得ないで、相手が所持する物に位置情報記録・送信装置等を取り付ける行為を挙げています。この条項には感情を要件とする文言も置かれているため、浮気を確かめる目的が当たるかどうかは条文だけでは決まりません。断定はできませんが、軽い気持ちで試せるものではありません。
車を追い続けるには、車両と、交代しながら追う人数と、待機できる場所が要ります。根性で埋まるものではなく、人数と時間の話です。
遠くの事務所に頼むときに確かめること
地元に事務所がなければ、離れた街の事務所や、全国に営業所を持つ事務所に頼むことになります。そのとき条文で確かめられることがあります。
第9条第2項は、探偵業務を探偵業者以外の者に委託してはならないと定めています。
遠方の調査を別の事業者に任せる形もありえますが、任せる相手も届出をした探偵業者でなければなりません。そして第8条第1項は、契約前に書面で説明する項目として、探偵業務の委託に関する事項と、依頼者が支払う金銭の概算額及び支払時期を挙げています。
相談のときは、次のあたりを先に聞いておくと、後で慌てずに済みます。
- 自分の住む地域で調査を行ったことがあるか
- 実際に動くのはどの営業所か、委託はあるか
- 交通費や宿泊費が別にかかるか、かかるならどう計算するか
- 報告書や書面を、どうやって受け取るか
移動にかかる費用は、事務所と条件で大きく変わります。ここで金額を言うことはできませんので、見積の段階で、総額に含まれているかどうかを確かめてください。
相談の前に書き出しておくこと
遠くの事務所に頼むときほど、こちらの土地のことを言葉で伝えることになります。次のあたりをメモにしておくと、話が早く進みます。
いつから気になっているか。外出が重なる曜日と時間帯。相手がふだん車で動く範囲と、よく通る道の名前や町名。勤め先のおおよその場所。そして、確かめた後に自分がどうしたいか。地図を見ながら書き出すと、口で説明するより伝わりやすくなります。
問い合わせのあとには、電話で状況を聞かれます。家族がいて出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておくと行き違いが減ります。
近くに事務所がなくても、全国に拠点を持つところなら、まず自分の地域で動けるかを聞くところから始められます。出張を伴う調査の費用や段取りも、相談の段階で確かめられます。
実際に調べてもらう段階まで来たら
全国対応の探偵事務所です。24時間365日、電話やメールで相談を受け付けています。まだ依頼を決めていない段階でも、状況を話して見積もりだけ出してもらえます。契約前には探偵業法で定められた書面が交付されます。その内容を見てから判断してください。
住んでいる場所のせいで、確かめることを諦める必要はありません。今夜はまず、今週の外出の日付と時刻を一行ずつ書き留めるところから始めてみてください。
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)
- ストーカー行為等の規制等に関する法律(e-Gov法令検索)