- 減ったことは方向を示さない
- 減り方のほうを見る
- 記録はここで止めない
- 焦って踏み込まない
- 区切りをどこに置くか
遅い帰宅が続いていたのに、ここ一か月は定時に帰ってくる。休日の外出も減った。安心していいはずなのに、どこか落ち着かない。そういう時期の話です。
減ったことは方向を示さない
回数が減ったという事実そのものは、何も教えてくれません。
考えられる流れはいくつもあります。繁忙期が終わって生活が元に戻った。相手の側の事情が変わった。行事や季節の区切りで予定が入れ替わった。こちらの接し方が変わったことに相手が気づいて構えた、という場合もあります。
増えたときと同じで、減ったことだけでは判断できません。
落ち着いたのか、形が変わったのか、こちらの見方が変わったのか。どれも同じ「減った」に見えます。
しずく相談で多いのは、減ったので安心したあとに、また同じ不安が戻ってくるという流れです。
減り方のほうを見る
見るのは回数ではなく、減り方です。
- 減り始めた日がはっきりしているか
- ある出来事の直後から減ったか
- 減ったのは外出か、連絡か、会話か
- 空いたぶんの時間が家の中で何に使われているか
- 前は出ていた話題が戻ってきたか
いちばん手がかりになるのは、減り始めた日がはっきりしているかどうかです。何週間かかけて徐々に落ち着いたのなら、生活のほうの変化で説明がつきます。ある週から急に、という形なら、その前後に何があったかを思い出してください。
問い詰めた、スマホを見ようとした、家族に話した。そうした出来事の直後から減っているなら、警戒されているほうを先に考えることになります。自分では何もしていないつもりでも、伝わる経路はいくつもあります。どこから伝わるのかは浮気調査がバレたらどうなるにまとめました。
減ったのが外出だけで、スマホの扱いは前のままということもあります。領域ごとに分けて見ておいてください。ひとつの領域が静かになっただけで、全体が元に戻ったとは言えません。
たとえば、休日の外出はなくなったのに、夜にスマホを持って別の部屋へ行く時間が増えた。帰宅は早くなったのに、通知を切るようになった。外で会う回数が減っても、連絡のほうが続いていることはあります。外出、連絡、会話を別々の列にして書いておくと、どこが静かになって、どこが変わっていないのかが見分けやすくなります。
記録はここで止めない
この時期にいちばん起きやすいのが、記録が終わってしまうことです。
変化のなかった日こそ、印だけでも残してください。
静かな期間が残っていないと、次に動きが出たときに比べるものがなくなります。
落ち着いている時期は、書くことがありません。それで手が止まり、そのままメモを開かなくなる。よくある流れです。ただ、何も起きなかった日が並んでいること自体が、あとから偏りを見るときの基準になります。帰宅が遅い日が月に一度だけなのか、元は週に三度あったのかは、静かな日の記録があってはじめて言えることです。
書く量は減らして構いません。日付と曜日、それに定時に帰ったかどうか。この2つだけなら続きます。すでに止まってしまっているなら、戻し方を浮気の記録が続かないときに書きました。
しずく静かな期間の記録は、今は何にもならないように見えます。価値が出てくるのは後です。
焦って踏み込まない
減ったことで気持ちが揺れると、はっきりさせたくなります。ここで手が出やすいのが次のあたりです。
- 端末を勝手に見る
- 持ち物に位置情報の機器を付ける
- 後をつける
- 周囲に聞いて回る
このうち位置情報の機器を無断で取り付ける行為については、ストーカー行為等の規制等に関する法律の第2条第3項が、承諾を得ないで相手の所持する物に取り付けることを規制の対象として挙げています。位置情報を取得しなくても、取り付ける行為そのものが条文に書かれています。同項は目的についての要件も置いているため、個別の事案で該当するかどうかは条文だけでは決まりません。それでも、踏み込む前に条文があることは知っておいてください。
残りの3つに条文の問題がないわけでもありませんが、それ以上に大きいのは元に戻せないことです。一度警戒されれば行動が変わり、その後は誰が調べても難しくなります。静かになっている時期は、こちらが動きやすい時期でもあるぶん、気づかれやすい時期でもあります。
区切りをどこに置くか
減ったことを安心の材料にできないまま、数か月が過ぎることがあります。
- 何が分かれば自分は次に進めるのか
- いつまで様子を見るか
- また増えたときにどうするか
使いやすいのは最後のひとつです。今は静かでも、また帰宅が遅くなる時期が来たらどうするか。先に決めておけば、そのときに慌てずにすみます。長引いているときは、浮気を証明できないまま時間が過ぎるを読むと区切りの付け方が見えてきます。
自分で確かめられる範囲には端があります。平日の昼間に動きを追うには勤めを抜けることになりますし、移動に付いていくなら複数人での受け渡しが要ります。顔を知られている側が一人で追えば、目が合った時点で終わります。
話を聞いてみるだけなら、今の静かな時期のほうが落ち着いて考えられます。なお窓口に問い合わせると、そのあとに電話で状況を聞かれるのが一般的です。フォームを送って終わりにはなりません。出られない時間帯があるなら、先に書き添えておいてください。
どこに相談すればいいか分からないとき
探偵社そのものではなく、話を聞いたうえで条件に合う事務所を案内してくれる窓口があります。相談だけで終わっても構いません。ただし、問い合わせのあとに電話で状況を聞かれます。出られない時間帯があるなら、フォームの備考欄に先に書いておいてください。
減ったことをどう受け取るかは、今日決めなくて構いません。記録だけ続けておけば、次に動きが出たときに読める形で残ります。
- ストーカー行為等の規制等に関する法律(e-Gov法令検索)